AKB4911

2018/01/06

宮島礼史×元麻布ファクトリー、講談社。アイドル根性物語の十一巻目。長々と続いてきた&Jに踏まれるフェイズが終了し、ために溜め込んだ逆転フラグをすべて放出してGJ大勝利の展開。ぶっちゃけタメの期間が長過ぎる……と思った時もありましたが、今回のステージアクトの素晴らしさで全て報われた。この漫画らしいハッタリ満載の、音が見えてくるいいマンガ表現だと思います。
今回の主役はなんといってもみのりで、カリスマ、メンタル、身体能力、そしてなにより「華」。アイドルというか、スターとして必要な要素をすべて持っているくせに、少年漫画の主人公としての友情・努力・勝利を兼ね備えているのでチートに見えない超優良キャラ。この漫画最強のパーツである『主人公の太さ』を最大限に振り回した、気持ちのいい逆転劇でした。
個人的には音楽をネタにして人を踏みに行くのはあんまり好きではないので、GJが今回、七巻から長く続いたエピソードを実質〆た「スターは最初から客しか見てない」というオチは、オーソドックスながらも気持ちよく終われる、とてもイイ勝ち方だったと思う。同時に観念的になり過ぎない、いい意味で少年漫画的な『勝負』をステージ上に組み立てているのも強いなあ。
そして&Jのココロもべっきりへし折って、あとはなんか曰く有りげなMAYAさんの過去がわかれば終わりかなー、と思ってたら過呼吸&前田さんの出番。やっぱりこの漫画の前田さんは、クール系超性能先輩キャラとして完成されてるなぁ。JOJO的な言い方をすると、「凄み」がある。次あたりでGJの活動にも一区切り付きそうで、その先もひっくるめて楽しみですな。